「○○な上司がやっていること」とか「○○な部下にはこう対処する」といったタイトルのネット記事を読めばナルホドと参考になるものです。こういった記事は専門家が心理学や脳科学などの知見に基づいて解説していることが多いように思い…
「米価と賃金~その3」 ほぼほぼ日記(147)
「令和の米騒動」といわれているわけですが、大正時代に起こった米騒動はどのように起こったか経緯を知ると、当時の米価と賃金が現代とはずいぶん異なる状況であったことがわかります。 孫田良平が書いた『年功賃金の歩みと未来』(S4…
「米価と賃金~その2」 ほぼほぼ日記(146)
以前の本ブログで米価と賃金について触れました。政府備蓄米の放出が開始されたとの報道があり*1、ひとりの消費者としては米の小売価格は安定するに越したことはないと思ういっぽう、米価の上昇をどう思うかと問われれば上昇の程度や内…
「昇給制度の歴史」 ほぼほぼ日記(145)
前々回ブログで紹介した昭和35年発行の『わが国賃金構造の史的考察』に、このところハマり気味です。今回は昇給制度についての記述に触れてみたいと思います。それによると昇給制度の歴史は、 「戦前においても職員は昇給制度の下で年…
「リバタリアンと能力主義」 ほぼほぼ日記(144)
つい先日、特集タイトルに惹かれて買った雑誌の記事に考えさせられました*1。 その記事は、台頭するテックビリオネアと民主主義との相性を指摘したものでした。テックビリオネアたちは個人の自由や自己決定権を最大限に尊重するリバタ…
「職務給議論」 ほぼほぼ日記(143)
古い書籍ですが、昭和35年に発行された『わが国賃金構造の史的考察』という名著があります。冒頭の序論だけを読んでも現代の人事屋の心に突き刺さるものがあります。長文で恐縮ですが一部を引用してみたいと思います。 「さらに、最近…
「米価と賃金」 ほぼほぼ日記(142)
米価と賃金には相関関係があったそうです。 ある資料*1によれば、明治から太平洋戦争期までは「わが国の最下限の賃金の動きは米価の動きと極めて密接な関係を有している」ということが周知の事実だったそうです。さらに「明治期の女工…
「パーパスの因数分解」 ほぼほぼ日記(141)
少し前にネットに掲載されていたものですが、「パーパス経営は組織を疲弊させるのか」というタイトルの記事がありました*1。「パーパスは一種の「ブーム」とも言える状態になっていった」とのことですが、「企業が今直面しているのが、…
「1970年代」 ほぼほぼ日記(140)
このごろ私は1970年代が気になることが多くなりました。たとえば、今年開催される大阪万博の話題を聞くたびに1970年の大阪万博を思い出したり(幼かった自分も行ったようですが実は記憶にないのですけど)、カラオケでは1970…
「分限処分」 ほぼほぼ日記(139)
「分限」を国語辞書で調べると「身分/身のほど」ということだそうですが、公務員人事の世界では分限という用語は免職とセット、つまり解雇と同じ程度で使用されます。公務員の解雇は制度的に慎重に進められ、たとえば政治信条を理由にと…