日頃の運動不足を解消しにと訪れた、あるスキー場。晴天に恵まれて快適でした。
流行(?)のワーケーションを実践しようと意気込んだのですが、「ワーク」のほうはさっぱりで「バケーション」ばかり。ですが、ウインターリゾートの将来と課題について意識できた機会でした。
若者に交じって、かつてスキーを楽しんだであろう年配のスキー客の方が多いこと。いわゆるバブル経済期があった1980年代にスキーに親しんだ世代が引退期を迎えます。外国人観光客も有力です。豪州やアジアからたくさんのスキー客が来ていますし、体感では来場人数の1/3くらいを占めていそうです(たまたま、お昼に入った飲食店はほとんどが外国人でした)。
一方で、宿泊・滞在施設には課題がありそうです。不動産業界では「アコモデーション」というそうですが、実際に、好適地にも関わらず休眠している施設がちらほら。多くの施設では経営者が高齢化しているそうです。
さらに、営業している施設であっても課題が多いようで、十分な投資ができているようには見えません。
正直なところ、宿泊の機能面だけを見れば、筆者が利用したリゾートのホテルより、大手チェーンのビジネスホテルのほうが便利でお手頃です。少し距離があっても、近場のビジネスホテルを拠点にスキーに出かけることを選択するのも理解できます。
事業承継に関していえば一般的に、将来が明るい見通しであれば後継者が見つかります。多くの施設が家族経営だと思われ、限界を打ち破る必要があるように感じます。
また、スキー場の永遠の課題といえるのがグリーンシーズン(夏場)です。各社、たとえば夏場のアクティビティサービスを開発したり、山頂に絶景レストランをつくったり、と工夫されています。ウインターシーズンを愛するひとりとして応援したいです。