これは目に止まったネットニュースでした。
ある外食チェーンで、社員が人事評価を上司に改ざんされたとして訴えたという事件。労働組合との団体交渉の結果、会社が解決金を支払いました*1。
記事には次のようにあります。「人事評価の自己評価欄の「B」という記述が「C」と低く書き換えられ、自由記述も一部削除されたことに気づいた。」
記事を読んだ最初の感想は「なぜ?」。改ざんの動機が良くわからないです。だいたい上司と部下の評価が一致しないほうが多いはず。改ざんしなければならない状況とはなんだったのだろうか。人事評価のフィードバックがされていれば改ざんしてもバレるだけですし。
そもそも人事評価は上司が部下を評価する仕組みです。上司は上司として評価すれば差し支えないはずなのに、なぜ部下の自己評価を改ざんしなければならなかったのだろうかと。
あくまで想像でありますが、部下指導に関わる企業体質が人事評価の在り方をゆがめてしまうことはありそうです。
例えば、フィードバックを2次評価者が行うことになっていて、その意に沿わないとダメだからと1次評価者が忖度して部下の自己評価をゆがめてしまうとか。
上司は誠実に、そして事実に基づいて判断するに尽きると思うわけです。
*1 「吉野家が社員の人事評価を低く改ざん 謝罪し解決金支払う」 毎日新聞オンライン 2023.5.24 11:25配信