「経営のプロ 「コンサル会社」 の倒産が急増」というネット記事が載っていました*1。
その記事の中で、コンサル業への参入障壁の低さ(たしかに、スマホひとつで名乗ればコンサルになれる)、近年はコンサル企業が各種補助金アドバイス等への依存度を高めた(たしかに、そればっかりやっている人もいるらしい)ことなど記載されていました。
自分を振り返ると東日本大震災のときが思い出されます。被災地で多くの人たちが苦しむ中で真っ先に営業を開始した業種があり被災者から感謝されている様子が自分の心に残っています。あのとき、(ひとりの人間として関わることはできても)コンサル業種なんて当面出番がないだろうなぁ、特に自分の分野は平穏で豊かな場面で成り立つ商売なのだろうとも思いました。
そういう気持ちがあったので、この記事に「本来は企業が苦境に直面し、受注が促進される時期に仕事が減少する皮肉な事態となった」とあるのが、どうなんだろうと。コンサルも様々ですが、やはり多くのご商売と同じで企業業績が順調なときこそ受注が促進されるわけです。もちろん、ご縁のあった顧客が苦境にあるときには精一杯支援することは職業倫理であります。
なお、この記事にはコンサル業界や中小企業診断士に向けたなかなか厳しいコメントが連なっていました。身が引き締まる思いでした。
*1 「経営のプロ「コンサル会社」の倒産が急増 ~ コロナ禍での政策支援と「本物を求めるニーズ」のはざまで ~」 2023.12.3 7:04配信 東京商工リサーチ