「人材確保支援ツール」というものがJ-Net21(中小機構)に紹介されています。
けっして、”こうすれば人手不足が解消する!”といった気軽なものではないのですが、そのぶん骨太で問題志向な内容になっていて、時間がかかっても真剣に考えたい経営者には良い内容なので推薦します。
人材確保支援ツール | 経営ハンドブック | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト] (smrj.go.jp)
賃上げが社会的テーマになっていますが、多くの中小企業にとって難しいのが現実です。人材確保支援ツールは、経営課題を突き詰め、人材を活かす所を見極め採用し、さらに現有社員を活かすこと(離職防止)を指摘しています。こういう経営スタイルであれば賃上げでは見劣りしても、たとえば学生などにもきっと魅力的な企業に映るのではないでしょうか。
また、令和5年12月27日の第17次公募からスタートした、ものづくり補助金「省力化(オーダーメイド)枠」も人材確保を後押ししています。中小企業庁の解説によれば「この申請枠は、「人手不足の解消等を目的とした生産プロセス等の省力化の取り組みを強力に支援」するためのもの」だそうです。
ちなみに「省力化」と「省人化」は異なるといわれます。先に内閣府が発表した「デフレ完全脱却のための総合経済対策」(2023.11.7)では「省人化・省力化投資の支援等を行います」と両方が明記してあるわけですが、ものづくり補助金では省力化だけが示されている点は引っ掛かるものがあります。雇用の確保・賃上げを目指しているのに人減らしみたいな印象を与えてはいけないとの意図もありそうな点は理解できるので(考えすぎかもしれませんけど)、そういったところも受け止めながら活用したいものです。
担当者に聞く 令和5年度補正 ものづくり補助金「省力化(オーダーメイド)枠」とは | 経済産業省 中小企業庁 (mirasapo-plus.go.jp)