■ コンサルティング信条 ■
「公正・自主・清廉」を旨とし、クライアントとの信頼関係をなによりの財産と考えています。
ある調査によると、コンサルティング作業時間のうち最も多く費やされたのは「聞く」だそうです。
コンサルタントというと、眼光鋭くズバズバと語ったり、華やかなプレゼンテーションをしたり・・・といった様子をイメージする方も多いと思います。しかし、ぼくが知る限りコンサルタントは温和で地味な人物が多いです。実績のあるコンサルタントほどそのように見えます。おそらく、とても聞き上手な人が多いからではないでしょうか。
コンサルティングは深刻な相談内容が多いものです。依頼主である経営者が何がしか悩みや困難を抱えているから相談されるわけで、残念ながら愉快な場面はありません。特にぼくの領域である組織・人事は、人の心が関係するだけにとりわけ複雑です。
そこでまず重要なのが、よく聞くこと。とにかく相手が疲れて黙るまで聞き続けるくらいの心構えでいます。依頼主との信頼関係を築くために絶対に欠かせないことであると考えます。
つぎに、解決策を提示すること。これまでの経験や理論上考えられることなどを組み合わせ、いくつかのアイデアをお示しします。
最後に、経営者と共に決断し、やりぬく。
重要なのは経営者とコンサルタントとの信頼の強さです。困難にあたったとき克服できるかどうか誰もが不安になりますが、様々な考えを知れば「もしかしたら解決できるかも」と期待します。一緒に行動してくれる人がいればなお安心。ときには意見が分かれることがあっても、信頼関係があればきっと建設的に対処できるものです。さらに、組織・人事コンサルティングは経営者のみならず従業員と直接お話しする機会も多く、こちらの信頼関係も大切です。この点は他のコンサルティング分野より強調できる特徴でしょう。
ぼくは、経営者が良い企業理念を掲げその守護者である限り、経営者との信頼関係を大事にし、忠義を尽くすことを約束します。それが社会全体の利益にもなると信じています。